岡津古久城山



形式 丘城 【位置】
津古久峠から伸びる尾根の谷間に突き出た先端に位置する。近くには戦前まで津古久峠を通る古道が存在していた。
年代 室町期
城主 不明
遺構 郭・土塁・堀切
所在地 厚木市岡津古久
訪城日 2008.2.6


【歴史】
岡津古久城山の歴史について、詳細は不明である。遺構から室町期にこの地を領していた小土豪の城と思われ、地元の方は城山(じょうやま)と呼んでいる。



【遺構】
城址は主に二段の郭で構成されている。民家の脇にある稲荷横から上ると、不等辺三角形の形をした二ノ郭に出る。東斜面には小さい腰郭が見られる。二ノ郭から西から伸びる尾根の東端へ進むと小削平地へ上がり、西へ尾根を上ると東へ暖傾斜した二等辺三角形に似た主郭へ入る。南寄りに極浅い溝が通っているが、遺構かは分からない。南へ進むと一段高く土塁があり、越えると深さ1.5m程の堀切が良く残っている。その先は平らな尾根が続き、先は畑として使われている。城域は堀切より北側と思われる。城の規模は小さいが、遺構は良く残っている。


【左上】二ノ郭を東から見たもの。三角形をしている。上段が主郭。
【右上】二ノ郭を主郭から見下ろしたもの。
【左上】二ノ郭から主郭への途中にある小削平地を、主郭先端から見下ろしたところ。
【右上】主郭内部を東側から見たもの。縁に土塁は見当たらない。
【左上】主郭南端に位置する堀切に面した土塁。越えると堀切がある。
【右上】堀切を尾根側から見たもの。奥が土塁側。


【道】
城址は所有者のお宅の敷地内を通る為、詳しく書く事を控えさせていただきます。日産テクニカルセンターの北側にある集落の方にお尋ねすると教えて頂けると思います。訪城の際には南側の所有者のお宅で許可を得る事をお勧めします。