奥牧野城


形式 山城 【位置】
秋山川を挟んで甲斐国との国境に接し、甲斐と津久井の青根へ通じる青根街道が裾を通り、交通の要衝に位置する。
年代 戦国時代
城主 後北条氏
遺構
所在地 相模原市緑区牧野
訪城日 2010.10.6
参考資料 日本城郭大系


【歴史】
現地案内板から、『甲斐国志』によれば「秋山川の向岸に城跡あり、周囲1町(約100m)余り、堤防今に存せり河東は相地なれば是北条の城砦にして甲軍に備に置ける城なるべし」これが奥牧野城の事とです。



【遺構】
山上は以前に水田やキャンプ場として使われた為、土塁が中央当たりに南北に残っていたようですが、現在は無くなっています。西下には一段低く秋山川へ突出して二の郭があります。一方、主郭の東には腰郭から尾根が下り、その先には出郭があって、古道監視の役割を持っていたと思われます。


【左上】町道から出郭を撮ったもの。この感じはお城好きの方なら、「ここは・・」と思う地形が現れます。
【右上】出郭の城壁。右奥が本城。
【左上】本城側から下る尾根から出郭を撮ったもの。
【右上】出郭の内部。小屋の裏からも細尾根が下っている。
【左上】主郭手前の腰郭から主郭の虎口(中央)を撮ったもの。
【右上】主郭内部。平坦でとても広く、駐屯にも適している。この辺りは国境がS字に入り組み山々で見通しも利かず、
守備兵達は相当な緊張で守って居たと思われます。訪城時はまだ藪が多く冬場の訪城をお勧めします。


【道】
先ず、神奈川カントリークラブを目指す。県道517号線のクラブ入口を過ぎ、道なりに奥牧野集落方面へ向かうと、バス停「船久保」の所の細い道を左へ入り山中を走ると、途中カーブにあるお墓や人家を過ぎて下ると600m程で右に鋭角に分かれる林道のような道があり、「前川橋通行止」の表示があるので、スペースに車を止め、徒歩で10分程で出郭へ着きます。