鷹ノ巣城

形式 陣場?
【位置】
箱根から小田原へと続く湯坂道(鎌倉古道)上の鷹ノ巣山山頂にあり、交通の要衝である。
年代 不明
城主 後北条氏
遺構 平坦地・土塁状地形
所在地 箱根町小涌谷(鷹ノ巣山)
訪城日 2009.10.14
参考資料 箱根をめぐる古城30選


【画像13】鷹ノ巣山山頂を芦ノ湯側から見たもの。周りより一段高くなっている。




【現状】
鷹ノ巣城は、徳川家康が小田原攻めの時に宿営した城として有名になった事もあり、大城郭でなければ鷹ノ巣城に在らずなのか、現在でも城郭遺構は発見されていない。山頂周辺は現在、植林の為に藪が少なく、林の中がよく見えるので探索しやすくなっている。山頂の西側には、湯坂道に沿って南に向かって遺構らしき土塁状の高まりで囲われた平坦面が続いていて、人為的なものも感じられ、陣場とも思える地形ではある。古文書に書かれている様に、北条方での鷹ノ巣城の防御性が低く見られている事から、陣場程度の造りではなかったかと想像でき、これらの地形が当時のものであれば、それに相当するのではなかろうか。


【画像1】湯坂道の西側3m下にある、土塁地形で囲われた
      細長の平坦地。土塁地形を外側から撮ったもの。
【画像2】画像1の土塁地形が直角に折れ、奥へと続く。
【画像3】平坦地の内部。 【画像4】外側土塁地形の折れ部分。奥には見張台にも見える
      小さな
盛上がり。
【画像5】三段になっている平坦地の中段を横から撮ったもの。 【画像6】上段の平坦地を土塁地形越しに撮ったもの。
【画像7】平坦地先端から細尾根方向を撮ったもの。 【画像8】平坦地を仕切る土塁地形越しに、南側の平坦地を
      撮ったもの。
【画像9】平坦地北端の土塁地形。 【画像10】土塁地形を北側から撮ったもの。
【画像11】北端の土塁地形(左側)と平坦地を撮ったもの。
       少し西(手前)に傾斜している。
【画像12】北端の土塁地形を北斜面から撮ったもの。
【画像14】山頂部を北側から撮ったもの。尾根上に小平坦地が
       見られるが、遺構かは分からない。


【道】
国道1号線を箱根湯本駅前から芦ノ湖へ向かうと、湯坂道入り口へ左折して少しで車止めに着くので、そこに車を止め徒歩で鷹ノ巣山まで15分程で着く。※1号線から湯坂道入り口への左折の折り、下る傾斜が急なので(ハイカーの車有り)、難しそうな時はそのまま1号線を進み、坂を登り切った所の左にガソリンスタンドがある所を右折して直ぐ左の広場に駐車して、徒歩でスタンド裏へ続く歩道を進み湯坂道入り口まで下ると良い。