武田氏館物見台址

【位置】
武田氏館の東、竜華池の南側尾根の先端にあり、武田館へ向いている。

【歴史】
詳しい事は分からないが、現地説明板には、信玄がよくここへ景色を眺めに来たとある。信虎が躑躅ヶ崎に館を構えた時から、東から館近くまで伸びるこの尾根先端を、櫓台もしくは砦として使っていたと思われる。武田館を訪れたついでに見て頂きたい。

【遺構】
尾根先端部に、現在は竜華池の排水溝として使われている堀切と、
東にもクランク状に折れて下る堀切の一部が残る。削平地は北寄
りに櫓台だったものか微高地と、南に石積が残る虎口らしき所があ
り、説明板も立っている。遺構に付いては、上野晴朗氏の「武田信
玄城と兵法」で触れている。


【左上】尾根先端にある堀切。コンクリートで補強されている。奥が池。【右上】虎口と思われる石積部分を下から見たもの。

【左上】上部削平地。奥が武田館方向で、右奥に微高地が見え、櫓台だったものか。【右上】左写真の右側斜面に残る堀跡。反対側斜面は埋没して山道になっているようだ。
		【左】落葉で分かりづらいが、右上の写真の　　　堀跡で、左上から下りて来た堀が左に　　　折れて右（池）へ下っている。

【道】
武田館前の道を東へ進み、２本目の細い道を左折し、竜華池の駐車場に車を止める。池の土手へ上る道を行き、尾根方向へ進むと木橋が架かる堀切（現水路）を渡り、少し行くと左に削平地へ上がる道がある。