大見城


形式 山城 【位置】
大見川と冷川が合流する、三角地帯に築かれた山城。古くから城山と呼ばれ、修善寺から冷川峠・伊東へ通じる交通の要衝にある。
年代 明応年間から
城主 佐藤藤左衛門・梅原六郎左衛門・佐藤七郎左衛門
遺構 郭・土塁・空堀・堀切・竪堀
所在地 静岡県伊豆市柳瀬
訪城日 2009.12.8
参考資料 ふるさと古城の旅



腰郭5から腰郭4・3・2を見る。
【歴史】
明応六年四月に柏久保城の戦いがあり、大見三人衆の佐藤藤左衛門・梅原六郎左衛門・佐藤七郎左衛門が戦功を上げている。その後三人衆は当城の守りに着き、天正十八年の小田原の役まで大見周辺を治めていた。


【遺構】
現在、城址は草木が伐採され、公園化整備が進んでいるので、遺構の状態がとても良く分かります。遺構は諏訪神社周辺が改変されていますが、他は良く残っています。諏訪神社から主郭までの間に腰郭を大小を含め五段ほどあり、竪堀も多用して横移動を制約している。主郭の背後は腰郭と大堀切で守りを固めており、全体的に巧みな技法から北条氏に依る築城と考えられている。

【左】腰郭3から腰郭4・5を見る。 【右】腰郭2から腰郭3を見る。右に竪堀が見える。
【左】腰郭8を東から見る。奥に竪堀15がある。 【右】虎口17。
【左】腰郭2と空堀。 【右】腰郭7。
【左】主郭を堀切側から見る。左側に土塁の痕跡が残る。 【右】主郭の東側先端部。
【左】主郭の堀切側腰郭9を堀切側から見る。左が主郭。 【右】主郭背後の堀切を北側から見る。右側が尾根。

【道】
国道136号線を修善寺で県道12号線へ分かれ道なりに進む。「八幡東」の信号を右折して県道59号へ入って300m程走ると右側に「伊豆大見の郷 季多楽」がありるので駐車場に車を止め、50m戻り諏訪神社の参道から登る。