八重山城



形式 山城 【位置】
足柄城から北へ延びる尾根の先端にあり、甲斐・駿河との国境に位置する。
年代 戦国時代
城主 不明
遺構 郭・土塁・縦堀
所在地 静岡県小山町下谷
訪城日 2008.3.26
参考資料 小山町史



【歴史】
八重山城に付いての詳細は分っていない。後北条氏の足柄城砦群
の一つとして造られた可能性がある。



【遺構】
全体的に城址の遺構なのかは分からない。山の頂部には三段程の平場が見られるが、上段の主郭と中段とはほぼ同じ高さである。下段には大祖神社が建っており、主郭ではL字型に土塁の痕跡の様な極小さい盛り上りが見られ、その東側斜面には縦堀状の溝が下り、五段程の段郭がある。ただ、下には茶畑があり、段郭には朽ちた小屋も見られる事から、頂部も含め以前に茶畑として削平された可能性もある。奥は微高地から細尾根が続き、小ピークを通って更に人一人が通れる程の細尾根となり、背後の山へと繋がるが、堀切は見られない。神社の建つ平場から道を少し下り、左へ折れる所の正面に縦堀状の溝が見られる。


【左上】大祖神社が建つ下段の平場。祠の左から上段へ向う。
【右上】中段の平場を上段側から見たもの。
【左上】中段と主郭の中間にある縦堀状の溝。下まで続いている。
【右上】中段から主郭を見たもの。左側には縦堀、正面にはL字の土塁の様な微妙な
     盛り上りが見える。
【左上】主郭の土塁痕跡?を奥から見たもの。
【右上】主郭下に続く段郭状の削平地を下から見たもの。


【道】
国道246号線を静岡県へ入った直ぐの「白岩」の信号を左折し、踏み切りを越え道なりに進むと右側に「金太郎 さる待ち合い伝説」の看板があるので、左へ入る道を左折し、東名高速の下のゲートボール広場の前に車を止め、東名下を左へ歩き小川沿いを右へ進み、小橋を渡ると前の山が城址で大祖神社の鳥居があり、参道が続く。